水虫、たむし 等

水虫やたむしは、皮膚や爪に生じる感染症です。できる部位によって呼称が異なり、例えば爪に生じるものは爪白癬と呼ばれます。

これらの原因は白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる真菌(カビのなかま)です。
白癬菌の特徴として、角質や爪の成分である「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質を分解して生活することが挙げられます。
そのため、ケラチンがある皮膚や爪に感染しますが、口腔内をはじめ粘膜に感染することはありません。

白癬菌は、角質が存在する場所で生存し、感染します。タオルをはじめとする衣類や公衆浴場の床のような場所を通して感染しやすいのはこのためです。家族で感染がみられたら、床を清潔にしたりタオルの共有を避けることで家族内での感染を防ぐ必要があります。

症状

足の指の間や足の裏のかゆみ、足の指の間のふやけ(白くなったり、ジュクジュクする)、足の指の間や足の裏の皮が剥ける、足の裏に小さい水疱ができる、といった症状や、爪白癬の場合は爪が濁ったり肥厚するといった症状があります。

診断は真菌検査を通して確定します。かゆみを伴わないものもあるので自己判断せず、診断を受けてください。

治療

治療は塗り薬または飲み薬で治療していきます。特に爪白癬は根気強く治療しないと再発したり、周囲の人に感染することになりますので、自己判断で通院を中断しないでください。

また、感染拡大を防ぐために、塗り薬は素手で塗布しない、手洗いをこまめにする、公共の入浴施設の利用を控えたり、タオル等を共有しないことが重要です。