口内炎

口の粘膜に起こる炎症をまとめて口内炎と呼びます。口内炎は様々な原因で生じます。原因に応じて治療法が変わってきますので、自己判断せず病院への受診をお勧めします。

症状

口内炎は原因によって症状が異なったり、口内炎以外の症状がみられることもあります。

1.ウイルス

ウイルスの感染によって起こります。免疫の弱い子どもにかかりやすいく、いくつか種類があります。

特にヘルパンギーナ(夏風邪とも呼ばれる)や手足口病は夏ごろ流行し、ヘルパンギーナでは高熱(39度)や首周りの水疱、手足口病では手足の水疱がみられます。これらの症状がみられたら速やかに病院へ受診してください。

  • 手足口病(コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなど)
  • ヘルパンギーナ(コクサッキーウイルスA群)
  • ヘルペス性口内炎(単純ヘルペスウイルス1型)

2.真菌(カビ)

真菌(カビ)の一種であるカンジダ等に感染することで生じ、口の中に白い斑点ができます。
生後2~3か月の赤ちゃんでみられることがあり、ミルクの飲みが悪くなります。
疑わしい症状がみられた場合は速やかに受診することをお勧めします。

3.傷(カタル性口内炎、単純性口内炎)

口腔内を傷つけたり、やけどを負うことで生じます。傷ついた部位だけ白くなり、一週間程度で自然に治ります。

4.ストレス(アフタ性口内炎)

精神的ストレスやビタミン不足などの栄養の偏りで生じます。
口腔内に数個生じ、中心部は表面が白く、その周囲が赤くなり、患部がくぼみます。一週間程度で自然治癒しますが、再発しやすいです。